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私とDVD

 文明に弱い私にとって、CDとDVDの区別などわかるはずがない。
 とうとうパソコンで映画が見られる時代がきたか。と、感心しながら棚に並んだソフトを眺めていたのは、21世紀が始まった年の暮れであった。
 そのとき私の目に飛び込んできたひとつの作品。なんのためらいもなく私はそれをレジまで運んだ。
『勝利への脱出』この作品は、私がもっとも早い時期に見た映画の中のひとつである。いや、それ以上に「あなたのお薦めは?」と聞かれて即座に答えていた作品である。
 過去形である。
 ジツは、ミレニアムという言葉がはやりだしたころから少々自信がなくなってきていたのだ。というのも、私の言葉を信じてレンタルビデオを見てくれた複数の人から、なんで?という感想を投げかけられたからである。
 なぜ、あんな映画がベストワンなのか、という意味である。
 人になんといわれようが好き嫌いの問題なのでしかたがない。しかし、ハッキリ言って記憶の方がかなり薄れてしまっていて、ラストシーンしか覚えていないのだ。
 私はハッピーエンド至上主義者なので、おわり良ければすべてヨシッといったところがある。ストーリー自体はそれほどに軟弱なものだったのだろうか。しかし、ウチにはビデオがない。どこかで再上映されないものか。などという思いで暮らしていたのだ。
 機械オンチの私が『勝利への脱出』をレジに運んでから、ストーリーを確認するまでには2週間を要した。
そして、わたしのDVDコレクションは始まったのだ。



コレクション

勝利への脱出  1981
マグノリアの花たち  1989
メリーに首ったけ  1998

目撃  1997
ペリカン文書  1993
ショコラ  2000
シビル・アクション  1999
ディア・ハンター  1978
仁義なき戦い  1973
仁義なき戦い<広島死闘篇>  1973
将軍の娘  1999
仁義なき戦い<代理戦争>  1973
自由な女神たち  1997
イングリッシュ・ペイシェント  1996
ローズ家の戦争  1989


お尋ねDVD



フランス映画 ディディエ
僕は、パリに恋をする
香港映画 裏街の聖者
中国映画 へんめん
オランダ映画 アントニア


コメント


勝利への脱出 ☆☆☆☆☆

やはりイイ。
ドイツ側のゲーム提案者がペレのシュートに拍手するシーンもイイが、連合軍側の大佐の変化がイイ。
そして、なによりラストシーン。
リアルタイムで見たときは、ただただ意外なハッピーエンドに感動しただけだが、改めて見たときには私の知識が少し広がっている。
フットボールに対するヨーロッパの熱狂ぶりやフランスへの理解のなかったころには舞台がパリであることに意味は感じられなかった。
 私はタンジュンと言われようとも、こういう映画が好きだ。そして、文字を大にして言いたい。
『勝利への脱出』は私のベスト1映画だ。


マグノリアの花たち ☆☆☆

この映画は見たいと思っていて見られなかった映画の中の一つ。
妹が劇場で見て、内容は語らず「ラストは観客の鼻水をすする音でうるさかった」という感想だけを聞かされており、迷わず購入。
 女のサガといいますか、母親の強さ、母親になることへの執着を思わされます。このテの映画、最近では『ダンサーインザダーク』という強烈な映画がありました。
産むという行為だけでなく、母親であるということが命懸けなんですね。
この『マグノリアの花たち』では御年配の御2人の演技がすこぶるイイです。


メリーに首ったけ ☆☆

見たいと思っていても、上映期間の都合で見られない映画ってのはあるものです。たまたま忙しかったとか、見たい映画がたくさんで後回しにしてるうちに終わっちゃったとか。
この映画は後者かな。
私の中では優先順位があって、もちろんそのときの状況によって違うんだけど、おおむね軽い系より重い映画。メジャーよりマイナーを優先します。なぜかって?それが趣味とも言えるし、おおむね期間が短いからです。この映画より優先した映画が何だったか、そこまでは覚えてはいません。
こういうの、好きですね。コメディを超えてドタバタに近いと思うんだけど、ハッピーエンドだからね。
この主人公はメリーではなくテッドだから、テッドと結ばれる、という王道がいい。私の好きな映画というのはラストシーンが大切で、ストーリーとしては奇をてらったものではなく、見ているこちらの期待どおりなものを好ましく思います。
ただし、映像的にはヒネリが欲しい。
この映画にもボク好みのヒネリがあるんだけど、ボクの中での王道は、いずれコレクションに加わるであろう『いつか晴れた日に』です。


目撃 ☆☆

この映画も、メジャーなために見そびれてしまった映画のひとつであったように思います。
日本語の題名は『目撃』ですが、英語でのそれはABSOLUTE POWERです。私は英語がニガ手ですのでわかりませんが、『絶対権力』とでも訳すのでしょうか。
クリント・イーストウッドですから、その権力と戦うという図式がすぐに浮かびますが、どうも、その権力とは大統領のチカラという意味ではないようです。あまり書いてしまってはいけませんので、このへんで。


ペリカン文書 ☆

おそらくこの映画が上映されたのは、私が長野の山奥に居たころだと思います。
ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン、ジョン・グリシャムの紹介の中で必ずでてくる作品なのに、私にはまったく記憶がなかったのです。
そんなわけで、コレクションに加えることにしたんです。
私の好みからいきますと、やはりイーストウッドのほうが、ハイ。


ショコラ ☆

ちょっと期待が大きすぎたか。
わるくない。「フライパンぐらい使えるわ」ここ、私好みです。
『カラー・オブ・ハート』という映画がありました。題材としては似てますね。設定がこちらの方がずいぶん現実っぽいぶん華やかさに欠けるかな。
この映画を気に入った方は、ぜひカラー・オブ・ハートをどうぞ。


シビル・アクション ☆

『パルプ・フィクション』と勘違いして買っちゃった。
似てるでしょ。似てない?
綴りも発音も似てないけど、リズムっていうかな。そういうの。
実話だそうですね。実話は強い!
また、このころのトラボルタはノッてるもんな。


ディア・ハンター ☆

映画好きで、この題名を知らない人といったら、野球ファンでイチローを知らない人に等しいんじゃないんでしょうか?
私も題名ならばなんどか目にも耳にもしていました。しかし、見たことはなかった。
そういえば、ベトナム戦争の話だと聞いていたな、内容についてもその程度でした。だからこそ期待が膨らんじゃってたかもしれない。
こういう映画はできることなら見たくないですね。
せめて、『プラトーン』のように戦場だけのお話にしておいて欲しいところです。つらすぎる。だからこそ評価も高いんでしょうが・・・


仁義なき戦い ☆☆

私は東京・浅草や大阪・西成に住んでいたことがありましたので、このテの映画の3本立てというのはよく見に行っていました。でも、これは見たことがなかったんです。
どうしても、こういう人気のある映画というのは正月とかゴールデンウィークとか、そういう時にぶつけてくるんですね。それで見逃していました。
いい映画という範疇に入るものではないのかもしれませんけど、やはり特別な映画として語り継がれるだけのことはありますね。
主人公の手記をもとにしたものであるということでノンフィクションの強さというものがあります。憤りや悲しみ、やるせなさといったものが深いです。
終わり方もシッカリ訴えるものがあっていいです。
それにしても、金子信雄という人はスゴイですね。演出がスゴイのかな。


仁義なき戦い<広島死闘篇>

まっすぐに人を疑うことなく人を殺しつづける北大路欣也、人の命を何とも思わずただ狂暴な千葉真一。
2本を通して思うのは、組織のトップに君臨する者の狡猾さですね。
それに気づけた広能、気づくのが遅すぎた山中。


将軍の娘 ☆

練りに練られた脚本は、娯楽映画としてのスリルのためというより、問題意識の深さによるものと思われます。秀作です。
でも、将軍の娘の受けた傷はあまりにも深く、見ているこちらにとってつらすぎる。トラボルタの正義感が唯一の救いでしょう。


仁義なき戦い<代理戦争>

まっすぐ生きようとすることが、変化球で生きぬく者たちへ波紋を投げかけるということはどんな社会でもあるものです。変化球を覚えないと田中真紀子さんのようになってしまうんだろうなぁ。


自由な女神たち

女性監督作品ですね。
私が女性監督作品というものを最初に意識したのは『アントニア』というオランダの片田舎を舞台にした映画でした。その後イイと思える映画は女性監督作品が多い。そういった映画を多く見ている私にとってはちょっとインパクトの弱い作品といわざるを得ない。


イングリッシュ・ペイシェント

長い。
この作品は、ずいぶんと賞を取った作品です。が、私はヨシとはしない。
国(ここでは連合軍か)より愛する(私には恋した、としか受け取れない)女性のほうが大事、と言いたいのかもしれないが、この男にはもともと国とか何とかって感覚が薄いんじゃないのか。そこのところになんの葛藤もなかったんじゃないのか、そう取れてしまいます。
唯一救われるのは、役者で賞をもらったのが看護婦役で助演したジュリエット・ビノシュ(ショコラ)だけというところでしょうか。


ローズ家の戦争

教訓として語っている。という設定が救いですね。
いや、待てよ。犬が生きてるのに、夫が犬が死んだものと勘違いして逆上した。と、わかっているということは、二人は死ななかったということなのか。などと思い直して☆を一つつけようかとも思ったんだけど、やめときます。

cabeza coleccion veo